周南「絆」映画祭は、市民有志による実行委員会主催で、2009年11月に第1回を開催。以降も多くの地域の皆様の共催・後援を頂きながら「映画を通して人と人との絆を紡ぎ、地域の活性化と文化向上を図る」ことを目的に、2019年までに計10回の映画祭を開催して参りました。
発足に当たっては、映画監督の佐々部清さんにご尽力を賜り、スタート時は顧問を務めて頂きました。
またこれまで山口県出身の表現者・松田優作さんの顕彰に取り組み、第4回では松田美由紀さん、黒澤満さん、丸山昇一さんにご尽力を頂き、公募脚本賞「松田優作賞」を設立。第1回受賞作「百円の恋」は後に映画化もされました。
この他にも様々な作品を上映し、多彩なゲストも迎えて開催して参りましたが、2020年は6月開催で一度開催を発表したものの、新型コロナウイルス感染拡大防止のために延期・中止しました。
今年も開催については慎重に検討をしておりましたが、感染対策を徹底したうえでの開催・運営を決意し、文化庁の補助事業「ARTS for the future!」(コロナ禍を乗り越えるための文化芸術活動の充実支援事業)に採択されたことで、具体的な準備を進めております。
今回は長年周南「絆」映画祭を支援してくださり、スタート当時に顧問を務めてくださった故・佐々部清監督と、松田優作賞設立など、本映画祭に多大なるご理解とご支援をくださった故・黒澤満プロデューサーの追悼・感謝の意義と、松田優作さん33回忌、そして、コロナ禍による中止・延期を経てリスタートするとともに、地域発信力に満ちた「映画」の上映を通して全世界に発信することを主旨とします。よって今回のテーマを「感謝・発信 一期一映」としました。「一期一映」とは、佐々部監督のお言葉です。